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会社勤めをしているとお得意さんを集め商品説明をしないといけないことがあるあるいは重役会議など蒼々
たるメンバーの前で企画を説明したり研究の成果を発表しないといけないときもあるかもしれない。
P T A やボランティアなど地域における活動においても、大勢の前で発表しなければいけないとき、あるいは地元のケーブル局などに出演しなければならないときがあるだろう。
一番の問題は、発表までに時間がないことである。
二番目の問題は、緊張することである。
だからプレゼンの冒頭で「時間がなかったので」「拙者のような・・・」等々と言い訳したくなる。
大切な舞台で恥をかきたくないのはわかるが、せっかくの機会なのに言い訳に時間をかけすぎていたら、本筋
の説明顧客は聴く気が失せるし、本筋の説明が不十分で終わってしまうことをもっと悔やむべきである。
プレゼンは、単なる説明会ではない。
自分を最大限に活かすチャンスでもある。
つまり、あなたの価値観に基づいてアピールして、聴衆の心を響かせ、あなたが望む方向にアクションを起こ
させてこそプレゼンの目的を果たすことができるのだ。
企画や新製品の発表会であれば当然あなた自身の思い入れがあるだろう。
地域でのボランティア活動であれば、公共精神や地域への愛情などが前提になる。
それらの思いを充分に伝えてこそ相手の心を動かすことができるのだ。
そのためには、どんなに本番まで時間がなくても、あるいは本番で緊張しないために、プランをしっかり立て
るとともに、ある程度の準備時間は確保すべきだ。
まず、プランづくりについて解説する。
最初に、これだけは言いたいというポイントをまとめておくとよい。
週刊誌の見出しのように、ずらずらと箇条書きしてみる。
ちなみに今週号の週刊ポストの宙づり広告では次のような見出しになっている。
『メタボリック症候群に科学的根拠なし! 』
『イチロー「7 月ヤンキース移籍」が動き始めた! 』
『得する年金! 「5 年間で7 0 0 万円も差が出る」』
見出しだけで誰もが読みたくなる。
プレゼンは一般大衆を相手にするわけではない。
そのときの目的、場面を考え、聴衆が興味を持っていることは何か、知りたいことは何か、メリットと感じる
ことは何かを予想しなければならない。
聴く者の興味に沿ってプレゼンすることが大切だ。
大まかなアウトラインが決まれば、資料収集に着手する。
できるだけ幅広く関連資料を集め、内容に厚みや広がりをみせた方が人を惹きつけるプレゼンにすることができる。
デジタル全盛の時代であるかもしれないが、ビジネスパーソンたる者、必ず一冊のノートは持つべきである。
何かを聞いたり、教えてもらったり、調べたことは必ずメモを取る。
情報集めの第一段階である。プレゼンのテーマが決まったら、社内資料だけでなく、ウエブ、図書館などから関連資料、データを収集することになると思うが、いつも手元にノートは置いておく。
メモやノートに書き込んだ様々な情報から、プレゼン用にストーリーを組み立てなければならない。
せっかく集めたからといって、すべてがプレゼンで使える情報ではない。
聴衆の描くイメージ、聴衆が期待するメリット、プレゼンのツール、プレゼンの時間などを考えれば、当然、
使える情報のみをピックアップしていく作業が必要となってくる。
そのためにも、集める段階では、できるだけ多く、かつ、幅広い分野から集めた方がよい。中途半端な収集で
切り上げていたら、凝縮したときに形を成さないことになってしまう。
ノートを取るときは、考える作業も同時に行う。
プレゼンのためにノートをとっているときに着想が浮かんでくることがよくある。
なぜなら、ノートをとるときは頭が普段より回転しているからだ。
頭に浮かんだことも、しっかりノートに書き取るようにしよう。
情報と頭の中で考えたことの連係プレーがあってこそノート術は生きてくる。
情報が知識としての厚みを増してくる。
外に出るとき、ノートがかさばるなら少なくとも小さなメモ帳ぐらいは持っていくようにしよう。
極端に言えば、紙切れとペンだけでもよい。
経済評論家の西村晃氏は、いつもポストイットをポケットに入れ持ち歩いている。
何かを発見したとき、あるいは、アイデアが浮かんだとき忘れないよう書き入れるためにである。
メモ帳にしても、手帳にしても、持ち歩くのを面倒くさがる人がいる。
文章を書くのが苦手とか、字が汚いとか言い訳する人がいるが、メモは単語だけ連ねるもので文章力はまったく関係ないし、人に見せるものではないので字の巧拙を言ったって始まらない。
むしろ汚い方がほかの人にのぞかれてもプライバシーが守れるのでよい( 汚すぎて自分で読み返してもわからないことがあり苦労している)
書く労力は極端に押さえる。
記号を多用する。
自分だけわかる記号のルールをつくるとなおよい。
当たり前だが文章は書かない。キーワードだけ書く。
しかも自分さえわかればよいので最短の文字数で書く。
キーワードの中から重要と思われるものにはマーカーを付ける。
キーワードとキーワードを線で結んだり、丸で囲んだりする。
できるだけ図形化して表した方がわかりやすいし、発想も生みやすい。
メモがたまってきたら読み直すようにしよう。
書きっぱなしでは意味がない。
定期的に読み直すことをルール化あるいは習慣化するとよい。
メモは観察力の養成にも役立つ。
仕事で会った人の名前は必ずノートにつけておく。
できれば、顔を忘れないよう特徴も書く。
それだけでも記憶は残りやすい。
似顔絵を後から顔を思い浮かべながら描けば感性まで磨くことができる。
プレゼンに、「こうしたらよくなる! 」とか、「こうしたら見違える! 」といった虎の巻のようなスキルはない。
プレゼンのノウハウが書かれた書物のどれを手にとっても、中に書いてあることは、入念な準備、リハーサル、本番、話の進め方など、当たり前といえば当たり前のことばかりだ。
それらをパーフェクトに会得して、立板に水のような流ちょうな日本語で、時間内にわかりやすく話を収め、聴衆からの質問に対しても的確に答えることができたとしよう。
プレゼンとしてはパーフェクトかもしれないが、聴衆の心をつかむことができなければ成功とは言えない。
下手でもよい。心を込めることの方が大切だ。
もちろん、知識や十分な準備は欠かせない。
しかし、それだけではだめだ。
どうしてもこれだけは伝えたいという熱意がこもっていなければプレゼンは成功しない。
口べただからといって尻込みする必要は全然ない。
むしろ、口べたの方が余計な話をしないで済む。
ただ、「えー」とか、「あのー」とか冗漫な話し方はしてはならない。
それは口べた以前の問題で、癖の世界である。
聞き手に不快感を与える癖だけは直してほしい。
優秀な成績を上げるセールスマンは意外と無口であったり、ぶっきらぼうの人が多いことはご存じであろうか。
あなたの周りのセールスマンを思い浮かべてほしい。
いい成績を上げていると思われるセールスマンと流ちょうなしゃべり方をするセールスマンはイコールではないはずだ。
余計な枝葉はつけずに、伝えたいことは、熱意を込めて繰り返す。
熱いハートで中身が相手にとってもメリットがあることを伝えることができれば成功したも同然である。
わかりやすいプレゼンにこしたことはない。
スタートから終わりまでの流れだけはしっかり押さえておいたほうがいい。
結論( いいたいことのポイント)
↓
理由( なぜそうなのか詳しい説明)
↓
事例( それを裏付けるエピソード)
↓
結論( おさらい、言いかえ)
この流れは、考え方を人に伝えるときの基本だ。
日頃から、この順番で考える癖をつけると、考えがよくまとまるようになる。
また、いきなり誰かに説明しなければいけなくなったときも、この順番が身についていると、さらりと説明ができるようになるので、ぜひ試してほしい。
結論「私はヨン様が好きだ」
理由「優しい顔、気品のある仕草が好きだ」
事例「ファンサービスのとき身体全体から優しさがにじみ出ている」
結論「韓流ブームが下火になろうとも私はヨン様が好きだ」
結論「私はヨン様が嫌いだ」
理由「韓国では大した人気もないくせに日本でしこたま稼いでいる」
事例「収入が4 2 億もあり、その内の9 割が日本からの収入だ」
結論「それでも韓国に居続け、日本円を稼ぐヨン様は嫌いだ」
このような順序で相手に考えを伝えると強いインパクトを残すことができる。
説明力は重要なビジネススキルの一つだ。
話し方のツールとして、いつでも使えるように日頃から習慣づけるとよい。
うまく話すことが重要なのではない。
結婚式の披露宴で新郎新婦が自分たちを育ててくれた親達に手紙を読む。
何度も涙で言葉を詰まらせながら、たどたどしく、感謝を伝えるスピーチにすべての聴衆は心を動かされる。
披露宴のクライマックスともいえる新郎新婦のスピーチは、決して流ちょうではない。詰まりながら、鼻をすすり、聞き取りにくく、ときどき何を言っているのかわからなくなる。
それでも、聴衆の心は動かしている。
できる「プレゼン」もこうでなければいけない。
コミュニケーションの成果は次のように5 段階に分けることができる。
1 ) 耳で聞いた
2 ) 意味はわかった
3 ) 何を言おうとしているか真意はわかった
4 ) それが重要であることがわかった
5 ) 行動を起こすことにした
感情に変化を与え、行動に導いてこそ真のプレゼンの成果といるのだ。
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